ヤク中の喜多さんは、リヤルな世界がてんで分からない。
恋人の弥次さんは提案する。伊勢参りに行けば、何とかなるんじゃないかと。
うすっぺらなこの世(お江戸)を離れて、二人でリヤルを探す物語。。。
その途中で、様々なものと出会っていく。

その「様々なもの」が、まさにクセモノで!!
どこまでが現実でどこまでが幻覚かわからない!
あまりにもありえない世界観(←でも笑える(^m^))に、映画をみてる私の方が「リヤル」が分からなってくる・・・(笑)

そしてそして、映画全体として、とっても「笑える」!!・・・のに、笑えない(後から考えると)。
狂気の中に、真実がある。
笑いの中に、闇がある。
現実と幻想が、共生してる。

しりあがり寿さんの漫画って、少ししか読んだことがないから、ちゃんとしたことが言えているのか自分でも分からないのだけど、
この方の漫画って、笑えるところ、すごくばかばかしいところと、
笑えないところ、ダークな・・・何か現実世界を風刺するように突きつけてくるところとが、紙一重のところで存在してる。
「うすっぺらな」一枚の紙を境に、正常さと、狂気とが、向かい合わせに立っている。
うすっぺらな紙は、本当に薄くて、向こう側が透けてみえるほどで。
障子の紙を突き破るみたいに、その境界線を越えて、二つの世界が交じり合う。混沌としてゆく。
それは生と死の境にある三途の河も越えていくのにも繋がってる・・・!?(笑)
この表現がおもしろい〜!というか、びっくり!
そう!すべてが混沌としているのよーー!(゜o゜)!!

なんだかわかんないよッ、ってな部分がたくさんあります。
でもその「わかんない」をそのまま楽しむこともできる映画だとも感じました(笑)

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  • 3人目 すずママ (3月15日 22:35)

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